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【旅日記-クアラルンプール】捻挫後に起こった3つの出会い

 

2016年2月15日、バレンタインデーの翌日。

この日私はマレーシアの首都クアラルンプールにあるホステルで、ベッドで横になって休んでいた。

こんな状態で。

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前日にチャイナタウンを歩いていて、段差に気づかず思いっきり捻挫したのだ。

そのときはブチッと音がして、「あ、やばい!」と思ったが、

その後意外にも歩けたので、すっかり捻挫したことを忘れてマッサージに行ってしまった。

 

それがさらに症状を悪化させたのか、捻挫してから2日目のこの日は右足首が腫れ、

歩いたときはもちろん、寝ているだけでも痛みが走るほどになってしまっていた。

 

 

1.日本語がちょっと話せるマレーシアの女

 

とにかく病院に行くしかないと思って、加入していた保険のヘルプデスクに連絡。

「はぁ、また病院か。私は各国の病院巡りしてるわけじゃないんだよ…」と思いながら…。

 

実は今回の旅で病院に行くのは2度目だった。

1度目は、クアラルンプールに来る前にいたフィリピンのセブ島でデング熱にかかったとき。

【フィリピン-セブ】悲報…運悪すぎて笑うしかない。フィリピンでデング熱にかかって1週間入院した話。

 

担当者はいつも通り軽快な話っぷりで病院を紹介してくれ、

私はタクシーに乗って指定された病院へ向かった。

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病院に着いてからフロントで受付を済ませ、名前が呼ばれるのを待っていると、

目の前に座っていた若い女性に話しかけられた。

 

「あなた日本人ですか?」

「そうですよ」

「あ~よかった!あの、これ私が翻訳したんですけど、この日本語合っているか見てくれませんか?」

 

出会って1分も経たずに翻訳チェックのお願いされるなんて、人生でそうないと思う。

英文をパッと見たところ「え~こりゃわかんないぞ…」と思ったが、

とりあえずやってみるかと思い、つたない英語と日本語でお互い確認を取り合ってなんとかチェックできた。

 

彼女のボールペンを使っていたので返そうと思って差し出すと、「それ、記念にあげます!」と言ってくれた。

その場の思い付きでボールペンをくれちゃうなんて、そんな発想もあるんだなぁとちょっと気持ちがほっこりした出来事だった。

 

 

2.とにかく積極的すぎる、旅好きな中国の男

 

病院から帰ってきてベッドで横になっていると、

下の段でステイしている中国人の男が「今日はもう出かけないのか」と聞いてきた。

 

彼は旅行者同士が情報交換できる旅行サイトを作り、

そこでの広告やお店紹介などで収入を得ながら世界中を周っているらしかった。

 

私が日本人で、さらに中国語が話せることを知ると、

そのサイトの日本語版を作って一緒にビジネスしようと誘ってきた。

最初は冗談かと思ったが、「いつ返事くれる?」と結構本気そうだった。

 

それからしばらくして「一緒にランチしないか?」と誘われて、断る理由もなかったので、

チャイナタウンで肉骨茶を食べながら、お互いの国のことや今までの旅の話をしていた。

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ホテルに帰る途中、結婚観について話していると、彼が急に、

「一緒にタイに行って暮らそう!」と言ってきた。ちょと待て、目が本気だぞ。

私はその下心丸見えな感じにドン引きし、とりあえず話題を変えてかわしておいた。

 

 

そして次の日。その日はバレンタインデーだった。

朝起きてから支度をしていると、例の彼がこんなことを聞いてきた。

 

「今日は何の日か知ってるか?」

「バレンタインデーでしょ」

 

「日本ではどんな風に過ごすんだ?」

「女性が好きな男性にチョコをあげるの」

 

「今日僕に何かくれないか」

 

・・・

直球勝負をかけてきた。

ここまで来るとちょっと怖くなってきたので、「予定がありますので」と丁寧にお断りし、

その後は彼と一切接触しないようにした。

 

でも…もしあの時私が「タイに行く!」と言っていたら、どうなっていたんだろう。

今頃タイで彼と暮らしているのかしら。

 

自分の人生って、こんな判断ひとつでガラッと変わっちゃうんだな…

そう考えたら、急に気持ちがゾワゾワした出来事だった。

 

 

3.パーソナルスぺースが狭すぎるモザンビークの男

 

私が泊まっていた部屋は6つのスペースに区切られたタイプのものだった。

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私は上の段の端っこで、その隣に寝ていたのが、黒い肌をしたモザンビーク人の男だった。

 

彼は長期でこのホステルに滞在しているらしく、

朝起きてから夕方まで、ホステルの休憩スペースでMacを使って何か作業をしているようだった。

いきなり笑ったり、「Oh, my god!」と独り言を言っていたりしていて、いつも何をしているんだろうなと思っていた。

 

私も捻挫してからは外に出られず、1階にあるホステル内のカフェにいることが多かった。

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その日も、カフェで一人ブログを書いていると、そのモザンビーク人がやってきて、

「ここいいか?」と聞いてきた。

私が「いいよ」というと、彼は私の隣に座って、いつも通りMacで作業をし出す。

 

ソファーで横に並んで座る日本人女子とモザンビーク人男子。なんともシュールな絵面。

周りを見渡してみると、他の席はガラ空き。

ソファーで横に座っているので、お互いの距離もなかなか近い。

 

でも彼はソファーに座ることを選んだ。

他にも空いている席があるにも関わらず、こんな至近距離になってしまうにも関わらず、だ。

 

(なぜこの人はここに座ったんだろう?)

(君はそこまでしてこのソファーに座りたかったのか?)

(てか、アフリカの人はパーソナルスペースってこんなに狭いのか?)

とかいろいろ勝手に考えていた。

 

彼のMac画面を見ると、何かアニメのキャラクターを専用のパットを使って描いているようだった。

聞いてみると、どうやらそのキャラクターを描く仕事をしているのだそう。

 

英語だったからそこまで深いことを聞けなくて残念だったが、

ユースホステルに住みながらPC一つで絵を描く生活って、なんかぶっ飛んでるなぁと

彼の生き方にちょっとワクワクした出来事だった。

 

 

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